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<ネタバレ>美しいだけではなく独自性のある映像に惹かれる。では、映像だけの作品か?そんなことはない。喜怒哀楽がぎっしり詰め込まれたファンタジーで、しかもその喜怒哀楽を終始クールな少女ミエットのかすかに変わる表情で表す。窃盗団のリーダー的存在のミエットがワンの純真さに触れたときのとまどいの表情、ワンがミエットの靴を脱がし足をもむ時のやさしさに触れた時の表情、鏡に写るワンと自分を見る表情、窃盗団の少年達とわかれるときの、ノミに洗脳されたワンを見るときの、命がけでワンの弟を助けるときの表情、、、なんでこんな小さな女の子が大人顔負けの演技ができるんだろう。すっかり虜になってしまった。そしてアイディアもいっぱい。中でも印象的なのは双子のおばさん。料理を作ってるときのシーンは感心してしまう。最後、ゲップで爽快に終わるってのも良い。CGは使いようによっては映画をダメにもするし良くもする。この作品は、リアルに見せるためのCGではなく幻想的な非リアルな世界を作り上げるためのCG。なくてはならないものです。[良:1票]