核戦争後、空は雲で覆われ酸性雨が常に降り注ぎ、メイド・イン・ .. >(続きを読む)
核戦争後、空は雲で覆われ酸性雨が常に降り注ぎ、メイド・イン・ジャパンが世界を席巻する。猛烈なスピードで経済大国となった日本の世界躍進を多くの学者が予想していても、欧米人が持つ日本のイメージと未来世界のイメージというあまりにもかけ離れたものの融合というのはかなり想像しにくいものに違いない。この映画は強引ではあるがその融合を見事に成し遂げ独特の世界観を構築することに成功している。この世界観だけは原作をも超えていると思う。さらにこの作品がカルト的人気を得た要因となっているだろう信号機や道路標識といったディテールへの拘りが、独特の世界観を奥深い世界観へと押し上げている。その中で人間とアンドロイドの攻防を通して「生」への執着が描かれるわけですが、「デッカードVSロイ」を視覚的最大の見せ場とするありきたりな展開がちょいと不満。あとディレクターズカット版で確認するまでもなくナレーションは不要。