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<ネタバレ>フランス映画というのは世界で一番美しい響きを持つといわれるフランス語を多用することが多い。実際またフランス語は映画によく映えるのだ。しかしメルヴィルのノワールはいつも寡黙な男たちが淡々と自らの仕事をこなしてゆく様を映し出す。とくにこれと『仁義』は登場人物全員が寡黙ときた。冒頭の銀行強盗シーンから逃亡劇、後のリスボン特急での強盗と、もくもくと仕事をこなす男たちをひたすら映し続ける。リスボン特急での着替えをカットを割らずに延々と映しているのには半ば呆れたが、あそこを省いたり短縮しちゃうと緊張感を出すところが無くなるんですよね。アラン・ドロンは本当にただいるだけって感じなんだけど、この人は黙れば黙るほどに存在感が際立つ。一番好きなシーンはこれから襲う銀行が映されるまでの海と道と建物が映されたオープニングの静けさ。二番目に好きなのが何も語らずに車に乗り込み去ってゆくドロンが映されるエンディング。頑なに言葉を廃した映画であった。