<ネタバレ>地味なのに痛快という不思議な味わいの作品。プロテスタントであ .. >(続きを読む)
<ネタバレ>地味なのに痛快という不思議な味わいの作品。プロテスタントであることと寒村ということに加え、19世紀の灯りも相まって質素この上ない情景が綴られる。この質素さによって若かりし頃の姉妹がいっそう輝く。姉妹は敬虔な信者でありながら各エピソードによって温かみのある親近感を得る。物語ははっきり言って地味だ。でも退屈させない。クライマックスの晩餐会までの話の進め方も地味なりにサスペンスフルでじゅうぶん楽しませてくれる。料理はとても美味しそうで・・というよりお酒が美味しそうだ。もちろんそれを食し飲む人の表情からの判断でしかないが、一応お話上、料理を無視しようと腹に決めた連中だから大袈裟に美味しそうにはしないんだけど、結果的にその押さえた表情が良かった。まあ、わざとらしくトゲトゲした関係が食べた後に修復するってのは展開として大袈裟すぎのような気もするが。あと、調理シーンはもうちょっと魅せてほしかった。