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映画化の話が何度も企画されては消えていたそうです。原因は撮影不可能と言われた砂漠での戦闘シーン。それをやってしまったデビッド・リーンも凄いが、かなり過酷であっただろう砂漠ロケをやり遂げた出演者も含むスタッフたちには本当に頭が下がる。今ならCGでやっちゃうんでしょうが、本物の迫力には到底かなわないと信じたい。ロレンスがトルコ軍に捕えられレイプされるという事件を境に、彼は人が変わったように残虐行為をするようになりますが、レイプを予感させる描写はあってもレイプそのものの描写はありません。今ならコレもたっぷりと見せるんでしょうね。 第一次世界大戦中のヨーロッパ列強国の植民地争奪戦が背景にあるのですが、聞いた話だとトルコ軍の戦い方は非常にフェアであり、対するイギリス軍の戦い方は卑怯極まりなかったようです。もちろん英国人ロレンスも優秀な駒として大国のエゴに翻弄された一人には違いありません。 この作品、目に焼き付いて離れないような名シーンがたくさんあります。アリ登場のシーン、列車爆破のシーン、従者を助けて戻ってくるシーン、これらはやはりCGではなく本物の映像だから名シーンとして記憶に残っているのだと思う。あと、私だけかもしれませんが、ラクダがあんなに速く走ることのできる動物だと知ったこともかなりの衝撃でした。(←きっと私だけです。)