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『仁義なき戦い』を頂点とする実録ヤクザものも、この頃には人気も廃れていたと思うのだが、深作とは違った味付けで全く新しい『仁義なき戦い』を作り上げていると思う。後半、終わりそうで終わらない展開にヤキモキさせられるが、例えば根津甚八がラストあたりで白いスーツを着込んでピストルを大量に隠し持ち、その姿を延々と鏡に映しているという、ここにきてえらく無駄に長いなあと思わせられるシーンがあるんだけど、そのシーンが、もうカタストロフィーに溢れまくっててけっこう好きです。ホント、この映画は終盤がいい。前半は松崎しげるが鬱陶しいってのもあるんだけど。あと、原田美枝子がいい。この頃の原田美枝子がただ好きだっただけかもだけど。実際テレビシリーズの「北の国から」は、純の学校の先生役で出てた原田美枝子だけが目当てで見てましたから。