久しぶりにブルーレイで鑑賞。本当にジェームズ・キャメロンはう .. >(続きを読む)
久しぶりにブルーレイで鑑賞。本当にジェームズ・キャメロンはうまいと改めて実感。
キャメロンの映画はどれも構成はシンプルだ。シンプルなのに長い。長いが全く長さを感じさせない。この作品も敵地に攻めた。逃げた。籠城して脱出というシンプルな構成である。
娯楽映画とはかくあるべきというツボを完璧に押さえている。さらに前作に敬意を払って前作のツボも見事に再現している。サービス精神とはかくあるべきというツボも完璧に押さえている。
才能ある監督に共通していることだが、特別編になってエピソードが増えても「無駄なカット」がない。
特撮は今見ても素晴らしい。装甲車のミニチュアも、飛行機のミニチュアもかっこいい。全てが計算されたCGでは出せない質感、量感、空気、動きが今となっては懐かしい。
パワーローダーの特撮がずっと疑問だったのだが、メイキングでリプリーの後ろにボディビルダーがパワーローダーに入って動かしていたというカラクリを知って驚いた。
アナログでしかできない中で、工夫する楽しさ。工夫されたゆえに醸しだされる画面の魅力。
キャメロンも、最近の作品ではCGでどんな表現も可能になって、そのビジュアルは素晴らしいものだが、表現したいものと表現できないものの相克が生み出した結晶のような魅力が、この作品にはあふれていると思う。
リドリー・スコットの「エイリアン」と表裏一体の関係で、「エイリアン」はこの2作で完結していると自分は思ってます。3,4は二度と観たくないです。