<ネタバレ>人工物からして見当たらないアイスランドの茫漠とした風景、その .. >(続きを読む)
<ネタバレ>人工物からして見当たらないアイスランドの茫漠とした風景、その中を頼りなく、しかし決して止まらずに、走らずに、確実に歩き続ける主人公2人、必要最低限の凝縮された会話、そこから醸し出される年季の入った信頼感。細かいことをいう前に、この作品はその珠玉のような世界を提示できた時点で成功です。重要な場面でもさらっと流れているので見ているときには注意が必要ですが、ラストの埋葬の場面にはすべてを結実させて昇華させる強力なインパクトがあります。陰影を強調した撮り方も作品世界に適合しており、印象的です。