<ネタバレ>全体的に無機質でプラスチックで官僚的で、そもそも合唱シーン以 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>全体的に無機質でプラスチックで官僚的で、そもそも合唱シーン以外のところで、肝心の「歌う喜び」が映画としては全然表現されていないような気がするのですが・・・。出発点として、「顔が変だと言われて心が折れる」というような単純で煩悩的な問題を正面に据えた点は斬新で評価できるが、それを支える主人公の日常生活人格まで作り込まれていないので、物語が始まるに始まれず、無理矢理レールの上を走らされている。もっとも、妙にセンスの良い部分もところどころには見え隠れして、それに救われている。例えば、防波堤のシーンで突然左右に揺れてハミングを入れ出す後ろのメンバーとか。