<ネタバレ>いくつかの先例作品のエッセンスは容易に感じさせるが、その模倣 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>いくつかの先例作品のエッセンスは容易に感じさせるが、その模倣に陥ることなく、さらに剛直な芯で一本が貫かれている。特に、「前」と「後」、すなわち入口の2人の結びつきの部分と、釈放された後の部分をきっちり描いているのが、作品に厚みを増している。主人公がやりたかったことのすべてをたった一言で凝縮したタイトルも秀逸。●気になったのは、密告を完全に「良いこと」として位置づけていること(それってマッカーシズムと同じ発想だし、そもそも、あの会話だけでは逮捕理由にはならないのでは?)。それと、最後の一言は、大統領に二人称で言わせるのではなく、あくまでも主人公の口で言ってほしかった。