53年のブランド/メイソン/ギールグッド版がすでに完成された .. >(続きを読む)
53年のブランド/メイソン/ギールグッド版がすでに完成されたものだっただけに、あえてリメイクした意図は何だろうと思っていたのですが、単にリメイクしたというものにしかなっていませんでした。まず両方出ているギールグッドの違いが目につくわけですが、53年版のカシウスで存分に重みと引き締め力を発揮していたこの人も、こちらのシーザー役では光っていません。ヘストンは正面突破の軍人路線でしかなく、ブランドが滲ませていたある種の胡散臭さがもたらす味わいがありません。また、セットとか画質の安っぽさにもちょっとびっくりです(最初、もしかしてテレビ作品だったか?と思っていました)。最後の合戦も、何か間延びしている感じで、焦点が定まっていませんでした。というわけで、やっぱり53年版だった、ということになります。