<ネタバレ>前作に比べると、一応は事件らしきものが起こって怪しげな連中が .. >(続きを読む)
<ネタバレ>前作に比べると、一応は事件らしきものが起こって怪しげな連中がうろうろしたり、マチャアキと順の二人にスポットを当てて中心人物っぽく設定したりと、とりあえず、一般的な映画の体裁を整えようという意思の一端は見受けられる。しかし、突然競技場だの国会議事堂の上だので演奏するシーンが意味もなく挿入されたりだとか、さしたる必然性もなく鹿児島まで飛んで行っちゃったりとか、肝心の本体の無軌道ぶりは健在。何よりも凄いのは、執拗に狙われるタンバリンとか書類には結局何の意味があったのか、一切何の説明もないこと。創作活動が即断即決で実行されてしまったときの底なしパワーを、まざまざと感じさせる。あと、作中で演奏されるスパイダースの楽曲にはマイナーな曲が多く、その意味でも貴重。