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いろいろと実験的な手法にも挑んできたリンクレイターが、なぜに今さら「アメリカン・グラフィティ」や「初体験/リッジモント・ハイ」の焼き直しのようなことを・・・とか、そもそもあなたは「バッド・チューニング」でとっくにそういうことはやってるんじゃないかとか思いながら見始めはしたものの、やっぱりこの辺は安定のリンクレイター印なのでした。馬鹿な連中を馬鹿のまま暖かく見守る眼差しは、この人ならでは。青年たちがやたら見た目が老けすぎなのは気にはなりましたが(ウィリアム・ハートにしか見えないのもいる)、これは意図的でしょう。かつての青春映画でも、今見るとオッサンにしか見えないのはいくらでもいますよね。ただ、そうは言っても、80's前後のあの辺の作品と比べると、やはりアホぶりというか突き抜け度は減少しており、何となく無難にまとまってしまった感はありました。●ヒロインのゾーイ・ドゥイッチという人は初めて見ましたが、若き日のリー・トンプソンのような和風テイストも感じさせる美しさで、いい感じ。