<ネタバレ>渥美清扮する車掌さんが主役のコメディです。いうまでもなく、寅 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>渥美清扮する車掌さんが主役のコメディです。いうまでもなく、寅さんとは真逆の真面目な勤め人というところがポイントです。ただ前半は、ありがちな細切れのやりとりが積み重ねられているだけで、そう面白くもありません。しかし後半になると、汽車の機動を人の心臓になぞらえるくだりが秀逸な少年とのやりとり、そして車内の出来事から収束していく夫婦間の機微など、別の人が作ったのかと思うくらい強力になっています。やはり夫婦とはそういうものですよ、ということを、楠トシエの芝居が的確に表現しています。