<ネタバレ>ニュアンス、雰囲気に偏った日本映画は好きでなかったけれど、こ .. >(続きを読む)[良:1票]
<ネタバレ>ニュアンス、雰囲気に偏った日本映画は好きでなかったけれど、この作品は3者の関係性の緊張感とバランスがとれていて、とても観ていて空気を楽しめた。そして、新谷・ミヤコ、サキコ3人ともの心の痛みが、よく伝わってきたと思う。最後のシーンで、雑踏の中で、新谷が、自分が呼ばれたような気がして振り返り手を挙げ、道行く人に怪訝な顔をされ、最後に叫ぶシーン。これは、本当に孤独感を感じさせるいいシーンだと思う。とにかく、切なく、痛い映画だ。麻生久美子もつぐみも、キャラクターにのめり込んで演じていると思う。いわゆる王道もの(GOやセカチュー)からこういう微妙な人間関係が中心のものまで演出できる行定監督は、幅広く力量を発揮できる監督だと思う。[良:1票]