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歴史スペクタクルと戦争映画の区別をどうつけるのかはわからないけれども,これは,王道を行く見事な戦争映画だ。モーガン・フリーマンとデンゼル・ワシントンという二大黒人俳優の競演もさながら,史実をきっちり踏まえた重厚で骨太な男のドラマとなっていたことが,何よりも嬉しかった。「ダンス・ウィズ・ウルブス」もそうだったが,こうした作品を提供できるアメリカという国の懐を感じざるを得ない。最後の要塞攻略戦,ずらりと整列し行軍する姿とその後の突撃シーン,そしてすべてを灰燼に帰する戦争の酷たらしさ・・・。戦争映画のエッセンスがぎっしりと詰まった逸品だ。曲は聴いただけですぐわかるホーナー節。当たり前だが,「アポロ13」や「スターリングラード」に聞こえる。ま,それもまた一興。