確かに突っ込みどころは多々有る。例えば,冒頭の壮絶なボルガ川 .. >(続きを読む)
確かに突っ込みどころは多々有る。例えば,冒頭の壮絶なボルガ川渡河シーンで襲い来るJu87。果たして急降下爆撃機が編隊で機銃掃射するかどうか。キエフやミンスクならともかく,スターリングラードで独空軍にあれ程の制空権があったか?He111(ちょい形が変だった)の超低空爆撃も疑問だし,私もKar98kはあれほどの精度はないと思う。しかし,独ソ2人の男の戦いの息詰まるような緊迫感は全く弛緩の瞬間を私に与えず,深夜までの鑑賞を余儀なくさせた。特にエド・ハリスのケーニヒ少佐の存在感は余りに渋くてかっこいい。「ライト・スタッフ」のジョン・グレン(この間元気にシャトルで宇宙を飛んだ74歳のじいさまにして,朝鮮動乱のF86Fのエース)役とはまた違った味わいに満ちていると思う。皆さんおっしゃるように確かに女性がらみの場面(特にあの妙に生々しいHシーン)は,そこだけがストーリーから遊離した感じがしていただけなかったので-2点。「アポロ13」とラフマニノフの第一交響曲を足したようなホーナーのスコアも良し。ずらりと並んだⅢ号戦車も,フロントに少し難点があったが十分合格。走り回るハノマーグも良い。唯一ちらりと出てきたT34-85は考証不足。クルスク大戦車戦の後でしょうが。それにしても赤軍て,ただただ前へ前へ突撃するだけの無策と物量のみで独軍を圧倒したんでしょうか?だから戦死者が群を抜いて多いのかな・・・?(済みません,又してもついつい熱くなって長くなっちゃいました・・・)