<ネタバレ>無能野郎が爆発的に力を得て行くあたりの高揚感は心地いい。この .. >(続きを読む)
<ネタバレ>無能野郎が爆発的に力を得て行くあたりの高揚感は心地いい。この作品が描こうとしているのは、欠点のない人間とはどういう存在までなり得るか?という表面的な側面だったが、それ以上に見たかったことは人間とはなぜ20%しか発揮しないのか?だったような気がする。なぜなら物語のカタルシスは序盤で全て上り切っているようなものなので、物語としてみせれるのはその逆でしかない。つまりなぜ、人間は、完璧になれるのになれないのか?ということが究極的に彼自身が知る事で痛み、あるいいは気付きとなって初めて観客に真実味を持って説得力を与えると思うのだが、これではただの絵空事で終わっている。全編を通して快楽主義の能天気で、人間に対する追求心を折角追い求められる題材を基にしているのに、何を主張したい作品なのかさっぱりわからない傲慢な作品に仕上げている。もったいないと心底思う。