<ネタバレ>シティーハンター 史上最香のミッション
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<ネタバレ>シティーハンター 史上最香のミッション
くだらない、でも面白い。
この映画の監督が原作の漫画とアニメを物凄くリスペクトしてるってのは、色々なカットを見ていれば良く分かります。効果音もそうだね。
その上で、フランスでこうした漫画を映像にするのなら、まぁコメディ要素を強くするのも理解できます。
でも、センスがやっぱりフランス風なんだよね。いい意味でも悪い意味でも。
フランス制作って事なので、”もっこり~”(お色気という意味ではないです)なんて場面をもっと強調するんじゃないかと思っていたのだけど、いやはや軽い軽い。下着姿とか、チンチン丸出しなんてのは平気でする国のくせにそういう所に手を出さないのはどうかなぁと思っちゃいました。
この映画自体のシナリオの元ネタは多分、原作の殺人蜂の話だと思うのだけど、それを香水にしたところでシナリオ全体の方向性は悪くないと思いましたが、そもそもの動機付けが弱いと思ってしまったのは、原作を読んでいたせいかなぁ?
ガンアクションは正直言うと、真面目にやりすぎです。丁寧にアクションを見せるのは良いのだけど、それが反ってテンポを悪くしてる。多分、もうちょっとカットを上手く割ってあげれば良いのに、それをしないんだよね。こうした演出面で損をしています。ハンマーだって、本物を使う必要性以上に使うための動機付け(設定)はいらないと思うんだけど、態々見せてしまう所がなんとも残念だと感じました。
こういう感じはテレビドラマ版の「エンジェル・ハート」みたいにもっとさらっとやってくれたら、どれだけ楽しかったかと思いますよ。
この映画自体は、吹替えで見ても、フランス語版で見ても楽しいと思います。
残念だったのは、吹き替えに神谷明と伊倉一恵を使ってない事。まぁ神谷さんから裏事情は聞いてるし、カメオで出てるから良しとしましょう。