一般的に扱き下ろされる程の駄作とは思わないが、ヒッチコック .. >(続きを読む)[良:1票]
一般的に扱き下ろされる程の駄作とは思わないが、ヒッチコックのターニング・ポイントであるコトは事実。ウィンストン・グレアムの原作を映画化したのが本作だが、余程グレース・ケリーへの未練が断ち難かったのか、ティッピー・ヘドレンには其処迄ノッて演出してない印象。ヘドレンも決して下手はないが、流石にケリーと比較されては分が悪い。コネリーもボンド役者で終わるのはゴメンだ、と意欲的に出演した心意気は買うが、どうしてナカナカ以前のイメージを払拭するのは至難の業だと思い知る結果となった。ギラギラし過ぎて後に見せる”男の渋さ”には到底至っていない。しかーーーーーーし!それでも見せるってか魅せるのがヒッチコック。コネリーの出版社で盗みを犯す場面はカメラワークの流麗さも併せてハラハラドキドキの連続!!後にカノジョのトラウマとなった原因を追及する場面も出色。並みのヘボ監督と一緒にしてもらっては困りますナ。彼のショック映像だからこそ本作は映画史に(一応)名を残した…とも言える。[良:1票]