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<ネタバレ> 傑作「シンドバッド七回目の航海」に勝るとも劣らぬハリーハウゼンのマスターピース!!ファンタジーとはかくあるべき、という格好のお手本であろう。ストーリーの骨子は有名なギリシャ神話の「イアソンとアルゴノウツ」が金羊毛を探し求める冒険譚の前半部分だが、ハッキリ言って原作なんか全く知らない方がグッと楽しめるハズ。理由は後述するとして、本作の肝は当然の如くハリーハウゼンの拘りモンスター造形にある。最優秀賞は何と言ってもクレタ島の青銅の巨人タロス!に尽きる。錆びた青銅のボディを軋ませつつ動き出す勇姿に惚れ惚れしてしまう。ダイナメーションの弱点とも言えるカクカクした動きを逆手に取った大胆な発想にはもう脱帽である。原作では等身大だが、敢えて巨人にアレンジした映画的発想も素晴らしい。流石に”Mr.BIG”辺りとはセンスが違うw。その後の鳥人ハーピィや七首竜ハイドラ(原作では只の大蛇)は呆気なくて今イチだったが、最後の最後に”隠し玉”が待っていたぁ!!「七回目の航海」では単体での出演だったチャンバラ骸骨が団体さん(7体?だっけ)で襲ってくる!!しかもむっちゃ強い~!(因みに原作ではゾンビ兵士…それも観たかったが)イヤもう最高…お腹一杯食べ切れませんw。そうそう、原作を知らぬが吉な訳は…主人公イアソン(映画はジェイソン)のみならずコルキスの王女メディアも途中リタイアしたヘラクレスも全員揃いも揃って悲惨な末路が待っているから。どんな末路かどうしてもお知りになりたければギリシャ神話を(図書館ででも)お読み下され。「本作の余韻がブチ壊しになったじゃねーか!」とお怒りになられても一切責任は取れませんので悪しからずw。