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<ネタバレ>仲代達矢が(比較的バタ臭い風貌ではあるが)思いっきり日本人!なのにエル・フェーゴなんてモロにメキシコ系の名前で登場しているので物凄い違和感。加えて主役のカイオワを演じるモンゴメリー・フォードなるパチモン臭ぷんぷんのいかがわしい男優が何とも不景気なツラをしていて全然颯爽としていないのも如何にもマカロニとは言えチト非道い。しかし!最も驚くべきは本作の脚本をダリオ・アルジェントが担当していたという事実であろう。後のスプラッタ・ホラーでの脈絡の無い不条理なストーリー展開は影を潜め、一応理屈に叶ったプロットになってる~!!助っ人4人を集めたり、森におびき寄せて仲代一味を徐々に減らす戦略といい、アルジェントらしからぬ理路整然ぶりだ。でも演出のテンポが余りに悪過ぎなんで思ったほど盛り上がらない。先ず仲間4人を順番に集めるくだりが必要以上に長過ぎる。しかも4人の(外見はともかく)個性が今イチで大して差別化できていない。「荒野の七人」とは雲泥の差だ。次に森の中で一人ひとり始末する展開は数的不利を思えば正解かもしれんが、ガンファイトの爽快感が全く無く陰惨でストレスが溜まる。仲代一味も思う壺にハマってアフォ過ぎだし。ボロクソにけなした後で何だが、まぁ予想外なアルジェントの奮闘とイッちまった目付きの仲代に免じて5点進呈。