最近はミイラ男もゾンビも割と俊敏に動くので、ロボットだって身 .. >(続きを読む)
最近はミイラ男もゾンビも割と俊敏に動くので、ロボットだって身軽に飛び跳ねたってよいのではないか、という感じの映画ですが、それにしてもメチャクチャ運動神経がよろしい。しかしっこのCGロボットの質感の欠如。こんなのがいくらウジャウジャ襲ってきても全然怖くない。ロボットだけじゃなく、人間まで軽々とふっとんでいく。ロボットに食って掛かった少年が、ロボットに殴られて吹っ飛ばされたのに、まるで痛そうでなく、ただ驚いた表情をしている。これは笑ってしまいましたが、こういった緊迫感の無さにはちょっとガッカリ(パニック映画好きとしては、多少安っぽく見えてしまっても、ロボットはやはりCGではなく生身の人間が演じた方がよかったんじゃないか、とすら思えてしまう)。ストーリーの方はというと、これもベタな展開、いくつかの手掛かりを元に博士の死の謎を追うミステリ仕立てかと思いきや、大したヒネリも無い。思わせぶりに示された手掛かりにも、さほど意外性のあるオチがつくわけでもなく。結局、人間存在にまつわる説教臭いテーマをうまく映画的に処理し切れず、「ハイ、こういうテーマをこういう風に描いてみました」とばかり、「ほどほどの作品」に纏めてしまった感じがします。ウィル・スミスの一人相撲を延々と見せられた感じも拭えません。