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途中までは、これは傑作なのではないかと思って観てたんですけど、だんだん平凡な作品になっていくような気がして。よくできた物語です。ジェームズ・スチュアート演じる主人公、過去に列車強盗をみすみす逃がしてしまったため、今では流しのアコーディオン弾き(?)に身をやつしているが、今でも凄腕なのは、通りすがりにイジメられてる少年を助け出す場面をみてもわかる。ちなみにこの少年は、顔を見ればわかるように、『シェーン』に出てたあのブサイクな少年です。で、そんな主人公に、再び、列車強盗から現金を守る仕事が舞い込む。峡谷をゆく列車、はたして現れた列車強盗。ココ、なかなか見ごたえのあるシーンです。物語も上手く編まれていて、ちょっとした脇役が何度も登場して見せたりするのが楽しいところ。主人公には、現金を守る使命があると同時に、確執を抱えた弟とも対峙せねばならぬ。つまりは様々な過去との対峙。「親父が唄ってくれた歌」なんてのもあったりして、自分のルーツを遡っていく訳ですな。と聞けばエエ話なんですが、実際にはどうもお話が深まらず、最後はアリガチな銃撃戦とアリガチな顛末でお茶を濁された感があって、どうも尻すぼみなのです。悪くはないのですが。