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<ネタバレ>手元の原作本(新潮文庫)についている帯には「『このミステリーがすごい!』2000年版第1位」と書いてあるのはいいとしても、さらに「キアヌ・リーヴス主演で映画製作迫る!」と書いてあるのは、こりゃどうなんですかね。主人公のボブ役にマーク・ウォールバーグってのはどうも似合わないよなあ、という気持ちも、改めてこの帯を見ると吹き飛んじゃいます(笑)。ついでに言うと、こういう帯付けないで欲しいなあ、内容的にはアクション小説なのに、わざわざ「これはミステリーです」と注意書きを付けるのは、「最後にどんでん返しがありますよ」と教えてるようなもんで、読む方も構えて読んでしまう。先入観無く読みたかったんですけどねえ。その点、この映画は、単なるアクション映画の振りをして、結局やっぱり単なるアクション映画でした、という親切設計。工夫もなくてイマイチ面白くないんですけどね。特に、他の方も書いてますが、最後の裁判の場面(およびヴィンセント弁護士の登場)を端折ってこうもアッサリ物語にケリを付けるというのは、思い切りがよいというか、気がきかないというか。