どういう作品かと言いますと・・・
ゴジラ現れる ⇒ 逃げ惑 .. >(続きを読む)
どういう作品かと言いますと・・・
ゴジラ現れる ⇒ 逃げ惑う人々 ⇒ 押し合いへし合い突き飛ばしあい、あれよあれよという間に死傷者多数発生 ⇒ 「これってオレのせいなの?」とさすがのゴジラも引いてしまう。
ってな感じですね。ホントに怖いのは、パニックを起こす人間心理である、という教訓でしょうか。はい、一応、確かに、承りました。けれども。
必要以上にドキュメンタリタッチというか、基本、地味です。音楽だけが何とかそこに気合を入れようと、孤軍奮闘しております。アメフトの試合進行に、それを観戦する何組かの人々(互いに関連はなく、最後までお互い関連し合わない)の人間模様を配置して、あと、スタジアムに潜む謎のスナイパー殺人鬼の姿と、それに立ち向かう、あまり頑張る気の無いチャールトン・ヘストン他、警備側の様子が描かれます、それはもう、淡々と。いや、アメフトに興味の無い私も悪いんでしょうけど、そんな私にも少しはアメフトに興味抱かせるくらい、試合の模様をうまく描写してくれたらなあ、と。よくわからん試合と、それを眺めるオジサンオバサンの姿とを、こういう風に見せられると、何だか、田舎の運動会を見てるような気持ちになってきます。
クライマックスの群衆シーンは、大量のエキストラを動員してさすがに気合の見せ所、70年代パニック映画魂の片鱗を見せてくれます。が、「どこかから自分が狙われているかも」という危機感なり何なり、パニックの源泉が特に感じられないもんで(みんなただ走ってただ転んでただ転落してるだけ)、アメフトのルール以上に溶け込むのが難しい、ついていきづらいパニックシーンになっております。