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<ネタバレ>廃工場みたいなところを舞台に、迫りくる敵との攻防戦が描かれる。と来れば、たいていハズレ無しというか(知らんけど)、ちょっとテンション上がっちゃいます。雰囲気的には、「はい、この工場の中だったら、自由に撮影していいですよ。ただし、くれぐれも近所の方々にはご迷惑をおかけしないように」って感じですかね。知らんけど。
廃工場みたい、と言いながら、場所によっては水蒸気の煙が上がり(←いかにも工場らしいイメージ、ですね)、その気になれば電気も使えるらしい。だけどボロっちい感じはいかにも廃工場で、このサビれた雰囲気の中、いつ果てるともな戦いが繰り広げられる。
ただこの作品、正直、今ひとつの印象。
背景がよくわからないまま、とっとと攻防戦がおっぱじまり、戦いの物語の中で徐々に真相が明らかになっていく、というのがこのテの映画の定番でもあり理想でもあるかと思いますが、そしてこの作品も概ねそれを踏襲しているのですが、いかんせん、その「背景」というヤツの、セリフによる説明が多すぎて。そこまでストレートに説明をしてもらうほどのものでもなく、なんだかまどろっこしい。
その「背景」というヤツ、正直、敵の狙いとかはある意味どうでもよくって(そう言って語弊があるなら、敵の狙いなんてのはおよそ何でもよくって)、例えば、せっかくかのブルース・ウィリスにご出演願って、父と娘の物語を取り入れるんだったら、その関係性をもっと描かなくていいんだろうか。このミッションを受けるにあたって主人公が仲間をさそったのなら、彼らの友情なり何なり、もうちょっと掘り下げなくってよかったんだろうか(でないと、「裏切り」の意外性もサッパリ活きてこない)。敵方も、「ああ、おねーさんがいるなあ」とは思うもののそれ以外はこれといって特徴もなく。
ホントはコレ、もうちょっと面白くなる作品だったんじゃないのかなあ。
しかし、銃撃戦はたっぷりと盛り込まれていて、そこは楽しめます。あまりこだわりなく銃撃戦自体が好きな人なら。