『E.T.』で大人に対抗する子供の世界を描き、『未知との遭遇 .. >(続きを読む)
『E.T.』で大人に対抗する子供の世界を描き、『未知との遭遇』では大人になることを拒絶していたスピルバーグが、ここでは「大人になったピーター・パン」を通じて、子供の親となる喜びを描いています。自分の子供を通じて、子供の心を追体験できるのだから……って、要するに、やっぱり本当は大人になるのはヤなんですね。誰でも大人にはならざるを得ないけれど、心だけは子供に戻れるその喜びが、ロビン・ウィリアムズの気持ちよさそうな空中遊泳によく出ています。スタジオでのセット撮影の利点を生かし、カメラも縦横に躍動して、楽しい作品になってます。ただ、背景の「空」がまともに描かれていないのが、これは残念というか、正直ヒドイんじゃないの、とも思いますが。