後続作品の人気に、やや呑まれた感はありますが、一応、本家本元 .. >(続きを読む)
後続作品の人気に、やや呑まれた感はありますが、一応、本家本元キョンシー映画。
先代の墓を掘り返したことから巻き起こるキョンシー騒動と、オバケの姑娘(というにはやや年増か。「美人」と「ブサイク」の中間の、「なんかエロい」という領域のオバケ)に憑りつかれるオハナシとが、脈絡なく同時並行で描かれて、それをオモシロいと感じるか、散漫と感じるか。わたしゃ、好きなんですけどね、こういうの。
それまでキョンシーなんて、日本に住む我々にはまるで馴染みがなかったけど、独特のコスチューム(?)に、「息を止めれば見つからない」とか「餅米が苦手」とか、ワケわからんけどとてもわかりやすいルールを提示して、非常に親しみを湧かせてくれます。
オバケ映画とカンフー映画を融合して、終盤は2つの物語が(噛み合わないまま)クライマックスに突入。キョンシーの親玉みたいなヤツとの死闘は、ちょっと『スパルタンX』なども思い起こさせて、サモ・ハンの息がかかっていることが関係しているのか、どうなのか。
そういや、親玉キョンシーのエラの張った顔立ちを見ていると、ベニー・ユキーデを彷彿とさせるような、させないような。
何にせよ、このクライマックスの死闘の「しつこさ」みたいなものが、しっかりとカンフー映画魂を感じさせてくれます。