『トゥルー・ロマンス』の原点、な訳で。
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『トゥルー・ロマンス』の原点、な訳で。
テレンス・マリック=“マジックアワー”の監督、などと思って本作を見ると、決してそんな気合マンマンの作風じゃなくって、どっちかというと気まぐれに撮られたような印象すらあります。映像美をわざわざ作り出そうというよりも、撮りたいときに撮りたいものをそのまま撮ったような。
まあ、もともと、主役の二人の行動自体が気まぐれっぽい、ってのもあるんですけれども。
まったくアテも何もないような、殺人と逃避行。カーチェイスっぽいものまであったりして。背景に広がるのは、どこまでも続く大平原。
それにしてもこの雰囲気、抒情性と呼んでいいのか、それとも一種の倦怠感なのか。