<ネタバレ>ここでの評価が芳しくなかったので期待せずに観賞しましたが、む .. >(続きを読む)
<ネタバレ>ここでの評価が芳しくなかったので期待せずに観賞しましたが、むちゃくちゃ面白かったとは言えない
ものの、そこそこ楽しめました。確かにこの映画、自分の超能力に気付いた風采のあがらない男が、
一躍ヒーローになって悪人をばったばったと倒す、というスカッとするようなテーマでは全くないです。
それを期待すると確かに失望させられますし、ストレスがたまりますね。
これは自分の超能力に気付いた男の葛藤、致命的な肉体的ハンデを負った男の心の屈折、そして両者の
交流と反発、さらには家族との確執などを描くことがテーマだったと思いますし、そういう角度で見ると
案外名作ではとも思えます。何となく雰囲気から「デッドゾーン」を連想しました。
普通はヒーローに対する悪者の構図のところを、ヒーロー対ヒーロー待望者という構図にしたのがこの
映画のミソであり、評価したいと思います。
確かにダンとイライジャの描写がいまいちなところは感じます。ブルース・ウィリストとサミュエル・
ジャクソンがそもそもあの役にはミスキャストだったような気もします。
また、列車事故の後、ダンが全く無傷というのではなく、かすり傷程度は負わせた方がリアリティが増した
のではないかと思います。
いずれにしても私的にはもう一度見てみたいと思うような余韻を感じさせる映画でした。