<ネタバレ>最初から誘拐ビジネスをテーマにした犯罪映画と
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<ネタバレ>最初から誘拐ビジネスをテーマにした犯罪映画と
思って観ればそれなりに面白いとは思うし、欧米の誘拐ビジネスの
実態を赤裸々に描いているのですが、皆さんの書いているように、
山岳アクション物だと期待して観たら全く期待外れですね。
始まりから少女を発見するまではこの先どうなるのかとワクワク
するのですが、途中からは実質的に物語はの中心はクライマーたち
ではなく誘拐犯と交渉人および用心棒中心に展開していきます。
結局一番タナボタで二人分の報奨金を得たのはほとんど何もせず傍観
していただけの生き残った用心棒、戦争犯罪人も金を払うことなく娘を
救出できたわけです。一方で、少女の素性も知らずにを必死に守った
5人のクライマーたちは全く報われなかった(少女からのありがとうと
いう言葉だけがご褒美)わけで、ある意味で全く救いがない終わり方で、
そりゃあないだろう、という後味の悪さを残します。
この映画の教訓としては、山の中で誰かの助けを求める声を聴いても
気にせずに無視して先を急ぎましょうということでしょうね。
山に悪人はいないと信じるアルピニストは絶対に観てはいけない映画です。