<ネタバレ>公開された当時、新聞の小さなコラムで取り上げられていて、「女 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>公開された当時、新聞の小さなコラムで取り上げられていて、「女のくさったやつのケツふく紙」なる主人公が無性に気になって衝動的に場末の映画館で見てしまった。登場した若い役者さんたちが後にそれぞれトレンディドラマの主役になっていったという意味で今では伝説的な映画と言える。表面的には、主人公の兄ちゃんがいきなりオリンピックに出ると宣言したり、女の子が太ったり痩せたりと、はちゃめちゃな内容なのだけど、モノレールや雲などの何気ないシーンが非常に丁寧に撮られていて、なんとも言えないメルヘンチックで切ない味が出ている。見る側の感性によって評価には大きな差が出てくると思う。私は非常に気に入ってビデオまで買ってしまったけど、友達で納得してくれる人はいなかった。ちなみにパンフの中で、あるシナリオライターと称するおっさんが、この映画は要するに童貞と処女の映画なんでしょ。いっそのこと「処女と童貞」っていうタイトルにすれば良かったのに、などとおちゃらけた事を書いていて、こういうやつにはこの映画の良さは永遠に理解できないと腹がたった。