<ネタバレ>偏屈で独り者の女性のところに謎の男が現れて恋に落ちるという設 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>偏屈で独り者の女性のところに謎の男が現れて恋に落ちるという設定には新鮮味はないけども、二人の大物役者の共演による男女の心の機微の細かな描写は見ごたえはありました。
フランスの田園風景を色々な角度から丁寧に撮った映像も美しい。孵卵機が動くようになって夢を膨らませて無邪気にはしゃぐ二人のシーンが印象的でした。警察隊によって無残に打ち砕かれるひとときの平和な生活を、壊わされ燃えてしまう孵卵機が象徴しているような切ないラストでした。シモーヌ・シニョレはいつもちょっと怖いおばさんの役のイメージがあるのですが、この映画の彼女はとても良かったです。隣家の若い娘に嫉妬したり、男のために新しい寝間着を買って男を待ったり、いじらしい女を好演しています。
オッタビア・ピッコロのオッパイ丸だしにはちょっとびっくりです。