ハワイが舞台の軍の非人間的なイロイロが描かれている。社会派の .. >(続きを読む)
ハワイが舞台の軍の非人間的なイロイロが描かれている。社会派のジンネマン監督らしい作品である。主演のモンクは反骨精神があるばかりに、上官からしごかれたり苛められたりする。味方のフランク・シナトラもいびられとうとう脱走すると射殺されてしまうし、真珠湾攻撃の混乱の中でモンクは味方に撃たれて殺されてしまう。何とも暗くて救いようのない話ばかりだが、唯一バート・ランカスターとデボラ・カーの海岸での不倫シーンはロマンティックで、ここばかりが有名になっている。しかしメインはあくまでも軍隊という特殊な環境の中で、いかに人間が軽く扱われそれが異常な状態であるかということを描いていることである。豪華なキャストのそれぞれが見応えがある。