最初主人公の紀子は知り合いの年配者が結婚すると「汚い!」と潔 .. >(続きを読む)
最初主人公の紀子は知り合いの年配者が結婚すると「汚い!」と潔癖性のように見えるが、実は親離れしてないファザコン。いつも笑顔で美しいのに、父が嘘をついてまでの再婚話には相手の女性に嫉妬して父に冷淡になる。京都の旅館で子供のように親離れしない娘に、父の言う言葉は優しい。父親の笠智衆が式の夜、一人になってりんごの皮をむいてるところなどしみじみと父親の心情を見せて笠さんが圧巻。戦後24年作、検閲中止直後とはいえまだ配慮したのかお茶、能舞台、京都(清水寺)など日本情緒もいっぱい。