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<ネタバレ>まず、私はドラマ版踊る大捜査線のファンであると言う前提。5年ぶり待望の今作、続編=前作を越えるという点で、スタッフは興行的成功という道を選んだのだろうか。大規模なグッズ展開、重要シーンを羅列したCMなどは(もちろんこれらと作品自体は切り離して見なければならないのだが)嫌でも作品の質を落とす。さて肝心の中身、冒頭の掴みは申し分なかった。特にテーマソングがクール、私の心は揺さぶられた。が、その後はコントの連続で少々だれてしまったのが残念。小ネタや前作とのリンクは結構だが、ストーリー内での伏線がもっと欲しかった所。そして膨らみすぎたお馴染みの人物、それらを満足に描ききると言うのは中々無理な話である(反面、新登場人物のキャラが浅い。)しかし後半、逮捕したくても動けない二人、それ以降の展開は緊張と哀愁が入り混じった何とも言えない雰囲気を出し、一気に引き込み、ハイテンションを維持し続けていた。自分がよく知る街を、景色を、警察部隊その他が駆け巡り、アクションを起こすというのはやはり楽しいものだ。こればっかりはハリウッド映画では難しい。この辺り、踊る大捜査線の真価が発揮されたように思える。クライマックスも含め、始終鳴りっぱなしの音楽は疑問だが、そこは深津絵里らの演技でカバー。事件よりむしろ組織と現場とのやり取りに比重を置いた最後の展開も中々楽しめた。全体的に見ても、踊るファンとしても十分次回作を期待できるものだった。続編を切望する。