うーん、『インファナル・アフェア』にあった渋さ、クールさ、悲 .. >(続きを読む)
うーん、『インファナル・アフェア』にあった渋さ、クールさ、悲壮感が全くと言っていいほど無い、ただの暴力的な映画になってたような・・・・・・。いや、悪い映画では無かったと思いますよ。原作には無かったエピソードを色々と描いたのは成功だったと思うし、ボス役のジャック・ニコルソンは原作のエリック・ツァンよりも遥かに存在感があって良かったと思う。でもなー・・・・・・。最近のスコセッシの悪い癖として、やたらと映画を冗長に描きすぎる傾向がある。その長尺が『アビエイター』のような作品では生きていたけど、残念ながら今回もそうだとは言えなかったな。やたら暴力シーンや汚い言葉が多い点や(3分に一回は『Fxxk』『Fxxkin』が出てくる?)ラストが後味悪すぎな点もどうかと思うし・・・・。それにキャストにも難あり。ディカプリオはともかくマット・デイモンはただ美形なだけで、アンディ・ラウにあった渋さや偽るが故の苦悩といったものが感じられなかった。とにかく、オリジナルを見てるか見てないかで評価が完全に分かれる作品である事は間違いなさそうですね。前者に当てはまる人でこれから見ようかと考えていらっしゃる方には、あまり過剰な期待は禁物、とだけアドバイスしときます。