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<ネタバレ>歴史的事実を題材にした戦争映画では、変にスター俳優を揃えてしまえば本来作品の持つテーマ性から離れてしまう。しかしユーモラスなシーンを取り入れたり、スター俳優を目立たせたりと、娯楽的要素の強い作風が観客に受け入れられたのかもしれない。また、4人の監督がそれぞれの国からの視点で撮り上げている割りには、作品全編に違和感は無く良くまとまっている。それにしても、この映画を見終えて思ったのは、連合軍側の無謀としか言いようのない戦法です。独軍が最も油断するであろう、悪天候の合間を縫った夜半からの奇襲は悪くないと思います。だけど、パラシュート部隊は地上からの格好の標的となるし、マシンガンが待ち受けているノルマンディー上陸なんて予想どおりの展開。多大な人的犠牲覚悟で臨む人海戦術だと、敵軍もやがて弾切れとなりいつかは突破出来るでしょう。第3波、第4波と兵をジャンジャン送り込めばよいわけですから。これは素人の発想なんですが、まずはドイツ兵が待ち構えている沿岸の拠点を、上空からのじゅうたん爆撃もしくは戦艦からの砲撃などで一掃する。それから、内陸へ向け怒濤のように兵を送り込む。これが本筋のような気がしますが。まっ、そんなこんないろいろ考えさせられる戦争映画だと思いました。