押しも押されぬスーパーヘビー級の名作。パピヨンという筋金入り .. >(続きを読む)
押しも押されぬスーパーヘビー級の名作。パピヨンという筋金入りの男の半生を描いており、しかも長尺の上に密度が濃く見終わった後はクタクタのギュー。好き勝手に書けるフィクションと違い、実話というところが一層重厚にしている。ゴールドスミスの哀愁漂うテーマ曲も素晴らしい。脱獄はとうてい無理、不可能、絶望的。それでも自由を求め、断崖から海に飛び込む老いたパピヨン。それにしても、実在したパピヨンの強靱な精神力と生命力には恐れ入る。また、パピヨンを演じたマックイーンと対照的な役を演じた名優ホフマンの役割は大きい。