孤独な二人の若者の友情と愛を描きつつも、彼等の夢と希望ははか .. >(続きを読む)
孤独な二人の若者の友情と愛を描きつつも、彼等の夢と希望ははかなくも消え去るという物語りで、思い出すたびに胸が締め付けられる。ニューヨークという大都会で、金持ちの婦人を相手に金を稼ぐというジョー(ジョン・ヴォイト)のセコい発想には笑えるが、世間知らずもいいところ。田舎出の若者がありつける仕事といえば、皿洗いぐらいがせきの山。おおよそ大都会で、最底辺から這い上がるというのは並み大抵のことではない。ややもすると病院にも行けないという極貧層から抜け出せず、ラッツオ(ダスティン・ホフマン)の光り輝くマイアミ目前でのラストは余りにも悲し過ぎる。ニルソンの主題歌「噂の男」が空しく響く…。切ない青春ドラマの名作です。