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リュック・ベッソンらしいスタイリッシュな映像に、鮮烈なカメラワーク。そして何より、ニキータを演じるアンヌ・パリローの好演に尽きる。とんでもないじゃじゃ馬娘から、カワイイ女へと変わっていく様子にすっかりハマってしまった。こういう演出の仕方は、リュック・ベッソンは本当に上手い。ただならぬオープニングシーンからゾクゾクさせてくれたし、切なさと緊張感に満ちた展開も言う事なし。レストランで繰り広げられる初仕事のシーンも圧巻だが、個人的にはバスルームでのサスペンスシーンが鮮烈な印象を放つ。どんなに幸せの絶頂であっても、任務を遂行しなければならない女暗殺者の悲哀を見事描き切っていた。見る者にその後を想像させる唐突のエンディングもフランス映画らしい。「レオン」と双璧をなすベッソンの代表作の一本にして、切ないサスペンスの名作です。