爆弾テロの犯人と間違われた父子二人が、15年の歳月をかけつい .. >(続きを読む)
爆弾テロの犯人と間違われた父子二人が、15年の歳月をかけついに無罪を勝ち取るという実話をもとにした作品。主人公を演じたダニエル=デイ・ルイス、そして父親役を演じたピート・ポスルスウェイト。演技派2人の好演も手伝い、印象度の高い社会派ドラマに仕上がっています。それにしても洋の東西を問わず、刑事による密室での取り調べと警察という組織は本当にオソロシイ。いかなる取り調べが行われようとも表に出ようはずはなく、容疑をかけられた人間はただただ泣き寝入り。日本では、松本サリン事件の犯人扱いにされた男性の、警察によるヒドい仕打ちが記憶に新しいところ。これは決して他人事ではありませんよ。凶悪な事件に限らず日常起こる犯罪で、いつどこで容疑をかけられ自白を強要させられるかもしれない。日本でも、本作のような冤罪をテーマとした力強く見応えのある作品をどんどん作ってほしいと思いますね。