吸引力に満ちたスリリングな演出、緊迫感溢れるシャープなカメラ .. >(続きを読む)
吸引力に満ちたスリリングな演出、緊迫感溢れるシャープなカメラワーク、見せ場の多い秀逸なプロット。そしてなにより、実力派キャストが見事に演じ切っているがゆえに、安直なホラーやありきたりなサスペンス物で終らせておらず、スキがなく格調高い作品に仕上がっている。鬼気迫るレクター博士を怪演したアンソニー・ホプキンス。勇猛果敢なクラリス役を好演したジョディ・フォスター。まさに相乗効果とはよく言ったもので、この二人の演技力なくしては、これ程見応えのある作品には成り得なかったかもしれません。ガラス越しでの緊張感溢れる対話シーンは言うまでもなく、レクター博士の鉄檻からの脱出劇は見事の一言。ラスト、クラリスがバッファロー・ビルの家屋へ単身突入する場面も見応え十分。まさにサイコ・サスペンスの傑作です。