<ネタバレ>邦題から察すると、スリリングな脱走もの、あるいは重厚な戦争ド .. >(続きを読む)
<ネタバレ>邦題から察すると、スリリングな脱走もの、あるいは重厚な戦争ドラマを期待してしまう。が、しかし作風はと言うと全体的にコメディ色が強く、とくにコンビ二人の演技がしつこくやり過ぎ。辛辣な風刺を効かしているわけでもなければ、驚愕のラストが用意されているわけでもない。ともあれ本作は、何人もの兵隊が射殺されるという戦争映画。このような作調だと題材が題材だけにシラけてしまい、距離を置き冷めた目で観てしまうわけなんですよね。うーんそうかそうか、本作はもともとブロードウェイのヒット舞台劇を映画化したものなのか…。色分けした個々の登場人物、数々の小道具に趣向を凝らしたプロットなどなど。この辺り、やはりビリー・ワイルダー監督らしいとは思います。裏切り者、あるいはスパイは誰でしょう? まっ気楽に見れる群像劇というところでしょうか。