<ネタバレ>主人公・ステファニーが“アルバ”として、自分とタンゴしか愛せ .. >(続きを読む)
<ネタバレ>主人公・ステファニーが“アルバ”として、自分とタンゴしか愛せない男・チューロの世界へと堕ちて行く―…。妖艶でせ官能的な描写が有り、タンゴへの情熱と愛の世界に思わずグッと来る。…とは言え、ダンスに関してはド素人なので、タンゴの良し悪しは全く分かりませんが、1920年と言う時代背景に加え、捕われる愛・タンゴへの愛・自己愛を表現している所は、レナード・シュレイダー監督のこの作品へのこだわりを感じます。ステファニー改めアルバが他の男に抱かれても、タンゴだけは誰とも踊らせない…と言うのは何故か不思議な説得力が有る。ただ、クライマックスで二人が追い掛け合うシーンをミュージカルへと切り替えてしまった演出が不要に思える。しかも、アルバがチューロのダンサー兼娼婦として囚われの身となる描写は、やや哀れに感じてしまいます。まァ、古い時代設定とチューロに惹かれる女性の心理描写上手に表現されているので悪く有りませんが。