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<ネタバレ>やはり初期から中期のシリーズが良かっただけに、「北の国から」ってこんな感じだっけ?(笑)…と言う本作。副題の真意はどこに有るのか…、“遺言”そして最終章とくれば自ずと見える五郎の最期。それを逆手に取って使うのは…なるほど。面白い場面も多々有り、草太兄ちゃんが純の寝床に現れるなど結構笑い所も多い。…が、同時に作品のコンポジションが崩れ違和感を覚える。やはり、最終章なら泣かせてくれなきゃダメでしょう。これと言って感動的な描写も無く終わったのは残念。更に、個人的に中島朋子ちゃんが好きなので、役とは言え彼女が回を増す毎にドンドンとイヤな女になり、眉間にシワを寄せて激高する姿は正直あまり観たくない。…ところで、「北の国から'98 時代」で結婚した…と言うのはシナリオでの話だったのに、実生活でも(勿論別の方と)結婚した中島朋子ちゃん。今回は息子・快役に実のお子さんを配役するなど、ここまで来るとどこまで実話なのか…混乱してしまう。更に純と結ちゃんが結婚と言うシナリオも、これまた吉岡秀隆と内田有紀が結婚…そして富良野で挙式(スゴイ、倉本マジック!)。余談ですが、地井武男さんは撮影前に本当に奥さんをガンで亡くなられ、1度出演を断ったそうで…。例の鼻水ダラダラ、涙ボロボロ…と言うシーンはマジ泣きだったとの事。そう考えると、「北の国から」と言う作品はある意味限り無く実話に近い、トリビアリズム的雄編ドラマだったのでしょう。この作品が終わると同時に、一つの時代が終わってしまったんだなァ…としみじみ思う。