お熱いのがお好き? あー、マリリンモンローのね。違います。間 .. >(続きを読む)
お熱いのがお好き? あー、マリリンモンローのね。違います。間違ってないけど、ここは、ジャックレモンの、と言いたい。喜劇俳優ジャックレモンの、あの振り切った演技があってこそ、ビリーワイルダーはあそこまでコメディ色に振り切れたんだと思う。もちろん当時のモンローは良くも悪くも世の注目を集めたし、その後突如この世を退場してしまったから、図らずも本作への付加価値にはなったでしょうが(悪い言い方をすれば。でももちろんモンローも最高に魅力的だったことは確信する事実です)。とにかくジャックレモンのダフネが最高に面白い。ジェリー→ジェラルディンのはずが、勝手にダフネと名乗り、「好きな名前なのよ!」って案外ノリノリだったり。ちゃんとたくましいのに、その仕草でギリギリ女性に見える絶妙さ加減とか、もう最高。皆さん言うように、タンゴのシーンとキスシーンの、あのくるくるってなるスイッチング(きっとその手法には専門用語があるのでしょう)の繰り返しは芸術的に面白く、文字どおり腹を抱えて笑ってしまのです。シナリオも良く、ラストもキレイに落としてくれます。何回観ても楽しめる作品です。