<ネタバレ>上手に死ぬ。これが出来たら何て幸せだろう。何てかっこいいんだ .. >(続きを読む)
<ネタバレ>上手に死ぬ。これが出来たら何て幸せだろう。何てかっこいいんだろう。人は一人で生きてるんじゃないと良く言うが、生きる事の延長に死がある以上、死も含めての人生である。一人では上手にその瞬間を迎え、その先の段取りまでは出来ないのである。伴侶、子供、そこから広がる家族、孫。近親者は多い方が良い。皆に支えられ上手に死ぬ。砂田さんは自らの段取りでかっこ良く逝った。遺書には残して逝った家族たちのマネープランまで心配し、記されていた。かっこいい。ただそのプランは、ノープランで誕生した末っ子のカメラによって大幅に修正された事は間違いない。天国の砂田さんはその事をどう思っているのだろう。人生計画通りにはなかなかいかないものだと首を傾げているいるだろうか。「カメラ止めて」と言って話した教会コストの話や、夫婦二人だけの最後の会話まで全国に公表してしまう末娘に、頭を抱えているだろうか。天国へ旅立ったその後まで想像してしまうような、そんな砂田さんの素敵なキャラがあってこその温かい作品です。