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<ネタバレ>評価が良いのでずっと見たかった作品、やっと観ました。やー、感動してしまいました。「最強のふたり」のような、「ドライビングミスデイジー」のような、既視感ありありです。ピアニストのドクは孤独を顔だけで表現する訳でもなく「黒人でもなく、白人でもなく、男でもない自分はどうしたらいいんだ!」とか一番の心の叫びを普通にセリフで言っちゃったりで。用心棒のトニーは普通にめっちゃイイ奴で、クルマ運転して、ちっちゃいトラブル片付けて、8週間の出稼ぎを終えて、ただ家に帰っただけ。なのに何なんでしょう、この感動。人種差別問題にしても、ここでの白人たちは「決まりだから仕方ないんすよ」的な描かれ方をしていて、かなりマイルド。人種問題だけに振り切った硬派な作品とは違い、普段お調子者のお父さんが仕事に行ったら、一回り大人になって帰って来た、みたいなあれです、「はじめてのお使い」。でそのお仕事を隠しカメラで見ちゃってて、なんか感動、みたいな感じ。白人の描かれ方がどうのとか批判もあるようですが、そうゆうのじゃない気がする。こういう映画で単純に感動できる鑑賞者でありたいと思う。ヴィゴモーテンセンはいつもとイメージの違う役を演じ分けていて素晴らしいです。ブラボー。